W G Sutherland が好む表現ですが、“靱帯関節の緊張”では、関節の靱帯は通常は前後にバランスのとれた緊張を受け、通常の運動範囲では、完全にリラックスしていることはまずほとんどありません。

動きがこれらの値を超えると、緊張のバランスが崩れ、 ある方向での動きを制限している靱帯構造のエレメントはストレインを受けて弱まります。. その結果生じる病変は、ストレインを受けないエレメントの相互運動の力が強いために維持されます。 これは関節のメカニズムを阻止するか、あるいは自由な生理的動きを妨げます。 このバランスの崩れた緊張のために、骨は通常の状態よりもストレインを受ける位置に近付き、靱帯の弱まった部位は通常範囲を超えた病変の方向に動くことになります。 反対方向の動きの範囲は、ストレスを受けないエレメントから出されるもたらされるより強い、非対称の緊張により制限されます。
頭部以外の部位に関する Dr. Sutherland のアプローチについては、「一般テクニック」を用いて引用してみます。 関節は病変の方向に押され、病変自体の位置を、靱帯構造の弱まったエレメントの緊張がストレスを受ないエレメントと同じ、あるいはそれより大きいポイントまで誇張します。 このようにして、バランスのとれた緊張のポイントに達します。 関節をこのポイント以上に無理に動かそうとすると、現在の緊張がより強まります。 その代わり、関節を無理に戻し、病変の方向からさらに遠ざけようとすると、正常な位置にあり、反対方向の力を受けない靱帯にストレスを与えてしまいます。 この手技を無理に行うと、骨の上の挿入位置にある靱帯繊維を分離させてしまう可能性があります。 緊張のバランスが十分にとれたら、患者に協力を求め、ある種の呼吸あるいは筋肉を動かすよう求めます。すると患者は病変を解消するために、防御メカニズムの抵抗を克服することができます。